ボブ・マーリーの画像

ボブ・マーリー

アルバム『Legend』は地球上のほとんどの人間が持っているのではないかと思うほど有名だから、「キング・オブ・レゲエ」ことBob Marleyの音楽については説明するまでもないかもしれない。Marleyのスタイルは、彼の表現方法に影響を与えたプロデューサーLee Perryのもとで早いうちから培われた。Marleyは初期のスカやロックステディ、レゲエのレコーディング・シーンを盛り上げたが、The WailersでPeter ToshやBunny Livingstonと一緒に活動していた頃が、彼がアーティストとして一番充実していた時期と見る声も多い。彼らがそれぞれの個性をいかしたレコーディング・セッションやライブパフォーマンスは、3人編成で歌うジャマイカ・スタイルのまさに頂点だった。Marleyのソウルフルなリードボーカルを、Toshの深く怒りを伝えるような叫びがバックアップし、Livingston(後にBunny Wailerに改名)の高音のハーモニーが絶妙なバランスを作り上げた。The Wailersは、スローテンポなスカにR&Bの要素を加え、米国のドゥーワップやソウルにも似たボーカル・テクニックを駆使したサウンドを特徴としていた。ジャマイカでも屈指のスタジオバンドThe Upsettersのサポートを受けて、グループのボーカル・ユニットに卓絶したリズミングも添えることができた。この組み合わせで、Marleyは彼の最初の世界的大ヒットアルバムとなった『Catch a Fire』や、Lee Perryがプロデュースを手がけた名盤『African Herbsman』を送り出した。PeterとBunnyが脱退しソロとして独立した後、Marleyは女性シンガーによるバックアップグループI-Threesを編成した。米国では、Eric Claptonが「I Shot the Sheriff」をカバーしヒットチャート1位になったことからMarleyの音楽が広まったが、今日では彼とその音楽自体が世界で認められ賞賛されている。辛い現実を甘いメロディで歌うMarleyは、リズムに富んだ陽気な音楽に乗せて、そのメッセージを世界中に届けることのできる政治的な力も併せ持っていた。彼が音楽に込めて残した悲しい予言は今なお真実味を持ち、多くの作品を力強く色褪せないものにしている。このカリブの宝があまりに早く失われてしまったことを、人々は惜しんでやまない。

TOPトラック

メインリリース